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インフォームド・コンセントとはNo1:日本の誤解

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インフォームド・コンセントとは世界共通ではない。特に日本のインフォームド・コンセントは誤解している。
歴史、生みの親を知り患者ファースト・患者支援は医師のためのものがわかる。

 

医師の先生に3つの質問です。

  1. インフォームド・コンセントとは、何でしょうか?
  2. 昭和の医師が言う「モンテラ」と同じものでしょうか?
  3. では、インフォームド・コンセントを軽視したらどうなるのでしょうか?

インフォームド・コンセントとは?

「説明」と「同意」では、単なる単語の訳ですね。

「インフォームド・コンセント」この言葉の本質は?意味は?狙いは?

現状と問題点

日本の現状と問題は、外国で、生まれ育った、言葉を安易に輸入する日本のマスコミ。問題は、言葉の本質が分からないといった現象でしょうか?

現在、入ってきたカタカナ言葉には、次のような言葉もあります。

「コミュニケーション」とは、

  1.  話をするでしょうか?
  2.  話を聞くでしょうか?
  3. じゃ、会話でしょうか?

私は、日本語以外会話はできません。単語と身振り手振りの組み合わせしかできません。

  • では、意思の疎通でしょうか?
  • 言葉の本質は?

といった「言葉が持つイメージ」が、一人歩きしていると考えます。

では、医療現場の「インフォームド・コンセント」とは?

調べると・・・

傷害罪の境目

ドクターが、「インフォームド・コンセント」を省略して、手術をすると、

  • 傷害罪(刑法第204条)で15年以下の懲役、又は50万円以下の罰金に処せられる

可能性があります。

当然?人にメスを入れるのですから、傷害でしょうか?

インフォームド・コンセントの誕生はアメリカの裁判から

参照情報の紹介

=「インフォームド・コンセント」は、いかにあるべきか? =

京都大学名誉教授、星野 一正氏の発表原稿より抜粋して紹介します。

1990年代:

マスコミが、「インフォームド・コンセント」というカタカナ言葉を使い出し、医療現場もかなり積極的に導入した。

1999年当時:

基本的な理念を誤解した意見が散見される。

特に「インフォームド・コンセント」を

  • 医師が、患者にインフォームした後で、患者から同意を得る行為

と誤解したもの出回っているが、これは誤解であり、正しくは

  • 患者が、医師からインフォームして貰った後で,医師に同意を与える行為

であります。

日本の誤解したものは「医師のパターナリズム」であり、本来のあり方は「患者中心の医療」のためのものであるのです。

日本のインフォームド・コンセント誤解

日本のインフォームド・コンセントは、医師主導型で、 アメリカでの「患者の人権運動」の際に、攻撃の的とされた「医師のパターナリズム」だと指摘しています。

 

本来のあり方は、「患者中心の医療」のためのものであります。

誤解が多いのは、「コンセント」についてであり、日本では、手術承諾書のような「同意書」 に患者が、署名捺印することと思われていることであると、言及されています。

インフォームド・コンセントの歴史

「インフォームド・コンセント」を歴史的に捉えられています。

生まれは、

  • 1957年で、アメリカの カリフォルニア控訴裁判所における「サルゴ裁判」
  • 1960年のカンサス州 最高裁判所における「ナタンソン裁判」

に見られるようです。

インフォームド・コンセントの親とは

この「インフォード・コンセント」というものは、

  •  医学から生まれたものではない。
  • 司法から生まれたもの。

であり、

  1. 裁判で生まれたもの。
  2. 「患者さんもドクター」をも守るためのもの。

です。

患者ファースト、支援

ちなみに最近、言われ始めた

  • ペイシェント・ファースト
  • ペイシェント・アドボケイト

も「医療者側を守ることから、生まれたもの」と言われています。

これらは、日本独特の単語の解釈から「患者支援」とか言われていますが、アメリカは、医療訴訟大国です。

そんなアメリカの医療者を守る考えから生まれたものと解釈しています。

「医療損害保険が払えないから外科医を辞める」

例話をご紹介しましょう。

アメリカのテレビ番組で、アメリカの脳外科医が、「医療損害保険費が払えないから、外科医を辞める!」と話したという記事がありました。

 

アメリカのドクターは、ここまで追い込まれて、世間が、「ペイシェント・ファースト」、「ペイシェント・アドボケイト」を生み出したようです。

「これ以上、医療を衰退させてはダメ!」というメッセージが浮かび上がっています。

日本の実情

次は、日本です。

日本の医療裁判でも最高裁判所のリーディング判例があります。

日本で、医療行為をする医師は、傷害罪を問われる以前の基本的な事項を知ってくださいね。

患者さんもトラブルに巻き込まれないように自己防衛の観点から知っておきましょう。

<インフォームド・コンセント日本版は最高裁判例:次回の記事へ>

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