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医療コンサルティング:人間取扱専門|株式会社スタジオレイ

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医療現場の行動経済学: すれ違う医者と患者

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大竹 文雄 (著), 平井 啓 (著)

はじめに

まずは、行動経済学とは人の思考による損得の行動を研究した学問と理解する。本文には "バイアス" というカタカナ言葉が頻繁に使われている。この "バイアス" という言葉を抑えておきたい。

バイアスとは:

英語では「偏り」を意味する。意味としては、傾向・先入観・偏見などと言われている。当方は、「人の根拠の無い思い込み、勘違い」と理解した。

 

 =ちょっと学問的になるが抑えておきたい部分=

行動経済学の枠組:

  • 人間の意思決定のクセ
  • 確実性効果と損失回避
  • 現在バイアス
  • 社会的選好
  • 限定合理性
  • ナッジ

損失回避、現状維持バイアスと現在バイアス(先延ばし行動)はポイントだ。そのほかにもポイントがある。

 

  • 限定合理性
  • サンクコスト(埋没費用)バイアス
  • メンタルアカウンティング
  • 利用可能(身近な情報等)ヒューリスティックス(近道意思決定)

ご遺族の後悔

弊社としては、患者さんそのご家族を支援するペイシェントアドボケータと医師の警護員として『第7章どうすれば1族の公開を減らせるのか』の中の「ご遺族の後悔」を紹介したい。ご遺族の後悔は3つに大別することができる。

  1. 選択結果に関する後悔
  2. 選択肢に関する後悔
  3. 選択過程に関する後悔

である。

特に、"やった後悔"と"やらなかった後悔"は、"やらなかった後悔"が4倍になる。言い換えると「やりそびれた後悔」をまず除外するためにその時思考を働かせてることが大切だ。

意思決定のポイント

人は、 "現在" を重視する。損失回避のため "現状維持バイアス" が働らく。そして "現在バイアス(先延ばし行動)"の行為につながる。

 

でも、結果が出た未来でも "現在" が重視される。その結果、現在から意思決定した過去を振り返ると "やりそびれた事" が認識できるのだ!

「あ〜あの時なんでしなかったのだろう?」と自己批判を繰り返すようだ。

 

穏やかな医療現場をキープするために、医療従事者もこの思考を知っていて欲しい。モヤモヤしたメンタルを作らないように患者さんの側の人も抑えておきたいポイントだ。

どうするのか?

弊社は、現場で次のように伝えている。

「”患者さんファースト”を徹底する。自分が主語ではなく、患者さんが主語で思考を働かせるのだ。”患者さんファースト”を貫けたら、後悔は生まれて来ない。

なぜなら、後悔より無事に看取り送れたことが優先されるから後悔は出る余地がない。」